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「ローマの休日」という映画 [映画・音楽]

この映画は、余りにも有名で、ストーリーなどは今更私が書くこともないのでしょうが、ある時代にハリウッドをも巻き込んだ"赤狩り"に関係していたと、ビッグコミック・オリジナル誌に現在も連載が続いている「赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD」で読みました。

"赤狩り"とは私が生まれた頃(1950年)"辺り"の、米国で吹き荒れた東西冷戦から波及した思想的弾圧であったようです。直ぐに思い浮かぶ名は「マッカー*ー上院議員」の名ですが、彼とて調査局の先兵であったと、ビッグコミック・・誌の連載のある回にはそう書かれていました。

私自身もリアルタイムではなく、聞き覚えの範囲で知っている程度です。この頃の出来事について、以後の世間では「そんな事もあったなぁ」程度の扱いであったと思います。





「アカ」の言葉で思い出すのは、(今は知りませんが)少し前の凡その(と思う)日本の企業の中で"少しややこしい物言い"?をする社員に対して「あいつはアカだ」と陰でそう言われていたようです。私も勤めていた会社でそう言う人を何人も見ました。程度こそ小さい?ながらも依然として赤狩りライクな事は続いていた、と言うことですね。(えっ?この人でも言うのか!・・とガッカリした事も多かったように覚えてます。だって・・大体の場合、相手の言い分が正しく、返事に窮した時に、そんな台詞を吐く、が多かったようです。)

「ローマの・・」については、赤狩りの波を、余波を被り仕事を失ったハリウッドの映画人達がイタリアへ渡り制作した映画であったと描かれていました。脚本は名を変えた作家が。主演のグレゴリー・ペックも本国では圧力を受けていたそうです。

そんな連載を読んだ同じ頃、TVで放映されたドキュメンタリーでは同じようなテーマを扱っておりました。こちらは映像もありましたから、「ローマの・・」の主演のオーディション時のオードリー・ヘップバーンのカメラ・テストの映像も残っておりました。その可憐さは今見ても私なんかは倒れてしまいそうで・・。彼女の主演でと決まってからの現場では士気は大いに上がったそうです。(それであの映画は、溌剌とした、何かこう、解き放されたような高揚感に満ちた映画になったのかも知れません。)

当時、赤狩りに抗した俳優では・・私の危うい記憶は断片的ですが、確か、「バート・ランカスター」や「グレゴリー・ペック」は立ち向かった俳優であった筈です。最近亡くなられた「カーク・ダグラス」も、映画「スパルタカス」の制作時には赤狩りの圧力に抗したと、ビッグコミック・オリ・・誌の連載には書かれてました。

では、逆の立場をとった俳優では・・ジョン・ウェ*ン、俳優から大統領になった人、映画企業人ではディズニーの創始者のウォルト・ディズ*ー。

映画「ファンタジア」を映画館で観て感動した幼い頃の私。その後、テレビの「ウォルト・ディ*ニー・ショー」だったかなぁ?毎週楽しみに待っていたりもしておりました・・年齢を重ねて重ねて・・知らずに録画した映画はオープニングでこの会社が制作、配給がわかると直ぐ消去し・・です。(しかし・・私の奥さんや娘達、その子達も東京のディズニー・ランドは大好きで・・(一度も行った事がない)私はずっと横目でみておりましたが・・まぁ別会社ですからね。)

「ビッグコミック・・誌」その回を読んだ同時期に観たTVドキュメンタリーとは、チャップリンのハリウッド(米国)追放がテーマでしたが、これまでは彼の(彼らの言う)反道徳的女性関係ばかりがクローズアップされたものが流布されていました。私もこのdisinformationにずっと惑わされておりました。本当は「本丸=思想」部分で追放したのだそうです。

ビッグコミック・オリジナル誌の「赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD」の連載は何故、今なのだろうか?(果たして読者の受けはどうなのだろうか?)と思ってしまいます。


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